概要
昨年4月から家を借りて一人暮らしを始めた。ここでは、家を借りる時にやった事と反省点などを次回へのフィードバックとして色々を書き残しておこうと思う。
状況について
物件探しを始めたのは2021年12頃から。(情報収集はもう少し前から。)借りる時の私のステータスについて以下に記載する。
- オタク。理系院卒予定。
- 修論提出四か月前に全く同じテーマの研究が発見されて色々険しい。
- 卒業後は何かパソコンをカタカタするお仕事をする。
- ロケーションは東京。
というわけで、研究に程よく苦しみつつ、関東周辺でおうちの物件探しを始めた。
ロケーションについて
実家は千葉のほうにあったが、大学生時代に片道かれこれ一時間以上かけて通学した経験があり、人生を無駄にしている感じが普通に無理だわと思ったので、会社に近いところを候補に挙げた。
勤務先が東京(京浜東北線乗ってると着くとこ)にあるので、京浜東北線沿いに考えた。
候補として、先ほど挙げた京浜東北線沿いに直接住むか、乗り換えとかでアクセスしやすい場所に住むという選択肢がある。
ここで当時の私の東京周辺に対する認識を図にまとめてみた。
まず、東京の海岸線沿いは良く行ったことがあるので知ってるが、内側のほうは何があるのか全く分からない。というか、人の住むところなんか?という気持ちがあったため、ここは除外。
次に候補として考えたのは秋葉原以東の総武線沿線沿い。アクセスはしやすいし、よく見知っている箇所ではあるが、街並みが好きじゃないという理由で却下。
これは総武線に10年ぐらい乗ったぐらいの私見になるが、関東平野あたりにある清潔だけれども、スプロール化して延々と似たような作りが再生産されている、統一感もなければ多様性もない街並みは正直綺麗とは思えないんですよね。
- メリハリがない街並みですからね。
- 事実、これだけ総武線に乗って未だに外の街並みから駅名がわからない。
- 新小岩と平井って逆だったりする?みたいな事をずっとやっている。
- それこそ、津田沼とか幕張あたりまで出ないと町の特徴が変わらないという絶望もある。
ということから、消去法的に大井町周辺に代表される東京南部(大学も近く、街に知見がある)あたりや神奈川の右側にある場所を検討することにした。
自薦
川崎
- 映画とかイベントで良く知っている町。何か色々あるじゃん。
- チネチッタとか。
- 名取さなも毎年そこでライブしてますからね。
聖蹟桜ヶ丘
- 名前が強そう。
他薦
新百合ヶ丘
- 筆者は百合が好きなため、複数の知人からお前が住むならここしかないだろと強めの語気で勧められたが後述の理由により却下。
物件に求めるもの
以下に借りる住宅に求めるものをリストアップして、それぞれ選定した。
インターネット
- オタクなので速くないと死ぬ。
- 在宅勤務の実施に問題が発生しない程度に。
住宅のネットワークについてはかなりガチャガチャなところがあるが、以下の記事を参考に選定した。
具体的には入る物件について、光コンセントがあるのか確認したのと、光回線提供エリアに住所を入れて光配線方式か事前に調査した。
宅配ボックス
- なんかさ、ぶち込んでおいてほしいじゃん。
映画館
- 近くにあると嬉しい。好きなので。
川
- 優先度は低いが近くにあると嬉しい。
方角
- 布団とか干したり、植物を育てるので日当たりを考慮した。
物件に求めなかったもの
広さ
- 一人暮らし一年目なので、部屋の大きさはほとんど検討材料に入れなかった。
- むしろ、狭いほうが良いとまで思った。
- 住む部屋は大きくなる方向にしかスケーリングできないため。
- 1LDKで生活した人間はもう、1Kでは暮らせない。精神的にも家具的にも。
- 川崎の1Kルームで生活した後、新百合ヶ丘に引っ越して1LDKに住むことはできるが、逆はできないため。
- というわけで若いうちは狭いけど、外が騒がしい街で過ごしてみて、時間の経過とともに静かな方に移る作戦でお家選びを行った。
治安
- 俺やれます。
家賃
特に。10万超えないならいいんじゃないんですか?
- 家賃補助はないので、まぁ破産しない程度に。
利用する不動産屋について
とりあえずインターネットを色々調べたところ、スーモとかのページはあまり参考にならなさそうなので、不動産屋に行って、「レインズ叩いてください!」とでかい声で依頼した。
参考文献
- これでいけるんか?
- まぁ、体がインターネットで出来ていますからね。
元ス〇モ社員なので非常に耳が痛いのですが、僕が練り上げた賃貸探しの最適解を背景とともに置いておきますね。
— おたけ (@otakeeeeeee) May 17, 2021
1/実は業界の仕組み上、全ての物件がス〇モやホー〇ズに載っているわけではありません。というかいい物件はそもそも載ってません。というのも、全物件情報が集約されるレインズという(続 https://t.co/ar3MGAa6HE
ただ、スーモとかを完全に利用しなかったのは嘘で、スーモに載せている物件情報数や写真の数、コメントの充実具合から突撃する不動産屋を選定した。
- こういった箇所に広告費をかけられるのは金銭的、時間的余裕のある不動産屋である可能性が高く、悪質な業者を回避しやすいと考えたため。
- 筆者は人生で最初に出会う悪い人間として不動産屋の人間を挙げております。
反省とフィードバック
選んだ業者はそこそこ優秀で速攻でレインズを叩いて、いくつか候補を選んで内見した。
私を担当した人は入社して日が浅い人らしく、時折おっちょこちょいだったが、チームの人がバックアップしていたので、特に大きな問題はなかった。
手切れ金について
仲介手数料は払った。中には仲介手数料を割引とかしてくるやつもあるらしく、ビジネスモデルとして意味不明だなーと思っていたら、不人気物件をさばきたい貸し手が手数料を代わりに払ってくれる仕組みなんですね。それはそうか。
理解力が乏しいようなので丁寧に説明しますね。
— 電話子 (@denwakochan) March 13, 2023
仲介手数料を割引する不動産屋さんはどこで儲けを出しているかというと、貸主側からの手数料です。
しかし、本当に良い物件は貸主側から手数料が出ません。出す必要がないからです。場合によっては借主側からの手数料を管理会社と仲介会社で折半する https://t.co/mcMN6ZPjjQ
内見について
壁を叩いたり、スーパーボウルを地面において傾いていないか検証した。
部屋の大きさを測った後、大学で学んだ工学の知識を活用して、3DCADで設計して家具が入るか検討をするなど、その活動は多岐に渡った。
3DCADで部屋のモデリングをするなど、その活動は多岐にわたる。 pic.twitter.com/1ePKfna09x
— イェーイ (@dango_bot) December 25, 2021
また、夜にマンションの周囲をフィールドワークして暴れてる人間や治安の確認をした。
- 問題はなかった。
- 問題があるのは俺のほうかもしれないが。
物件に求めた(なかった)ものに対するフィードバック
インターネット
無料インターネットだが、マンションに専用線を引いてるUCOMだった(上の資料でも良い感じに書かれてる)ので速度に問題はなかった。
- fast.comで300Mbpsぐらい。
- Global IPはもらえないが、そんなに気にすることではなさそう。
- 一年近く住んだが、今のところ困ったことは特になし。
広さ
特に問題なし。元より家具はそんな置かない人なので。
自分が思ったよりも自炊する人間だったらしく、キッチンが小さいのがちょっとネックだったくらいだろうか。
- ただし、これは工夫でどうにでもなるので、問題なし。
- パンクしているキッチンを離れて、風呂場でそうめんを冷ますなどのアプローチをガンガン活用している。
家賃
問題なし。
立地(治安)
川崎は会社にアクセスしやすく、通勤で眉間に皺が寄るみたいなことは回避できている。にぎやかな街なので、結構楽しい。
- 治安も住めば都で、時折おかしな人間を博覧会感覚で見ている。
- 今日も駅前でどう見ても道に迷ってなさそうな7:3分けの営業マンが道を尋ねるついでにマルチの勧誘をしている。
その他
勧誘について
引っ越しをした後、定期的にライフラインやウォーターサーバーに関する勧誘が来たが、特定商取引法を持ち出して退治した。
電話勧誘で明確にいらないと言った相手に再勧誘すると、2009年に改定された特定商取引法に引っかかるっぽいので、フォロイーの皆も厄介な業者をこれで撃墜していくと良いだんごね。https://t.co/VFXFoJseWj
— イェーイ (@dango_bot) May 7, 2022
管理会社について
今のところ、困ったときの対応(ゴミ箱が荒れてるとか)は素早くやってくれるし、良い感じだと思う。
まとめ
いろいろ事前に下調べしたおかげで、特に困ることなく、一人暮らしを始めて一年生活できた。これから先しばらくは引っ越し予定はないが、次回以降も入念にサーベイして場所選びをしようと思う。
- その頃にはマイナンバーカードで中央集権的に住所変更できるといいな…!
最後に、インターネットに様々な情報を載せてくれた先人への感謝を述べる。